二十八のあいみょんの顔を見て
お肌もふっくらスベスベで
髪もツヤがあって瑞々しくて
ああ、一番キレイなときだなぁと
自分の二十八の頃を思い出してみたけど
いや、そうじゃないな
今振り返ってみると
自分が一番キレイだったのは五十だったような気がする
それなりに痛い目にも苦しい目にも遭って
衰えて体も気持ちも柔らかくなって
女じゃなくなる前の溢れるほどの情を抱いていたとき
一つ節目を越えるのは仕方ないけれど
女を捨てるのは好きじゃない
それでも、もし私がこの先二十年生きていたら
振り返って一番綺麗だったときは七十かしらと言うかもしれない
その頃どこで誰と何をしているのだろう
もっともっと萎れて両手に何も持たず少しの気持ちで満たされるようになっているといいな