not too late

音楽と本と映画と日々⑅︎◡̈︎*

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

人生の贈り物 ( 森瑤子)

森瑤子さんが、五十二年間の短い人生を駆け抜け天に召されて、二十四年になる。絶版となった『人生の贈り物』を、時々開いて読んでみる。彼女が旅先で出会い心惹かれて手に入れた三十三の愛用品が、写真とエピソードで紹介されている。どれもため息が出るほ…

頭に来てもアホとは戦うな!( 田村耕太郎)

本屋でこのタイトルを見つけ、仕事の人間関係で悩んでいる娘に教えようと思った。その娘が、家に帰るなりこの本を話題にした。それならばと、後日、本屋に寄り買って帰った。 著者の田村耕太郎は、日本戦略情報支援機構代表取締役。前回参議院議員で、内閣府…

めくれたオレンジ( 東京スカパラダイスオーケストラ)

午後7時過ぎ、横浜に向かう電車は満員。もう入れないだろう車両に、どんどん人が飛び込んでくる。四角い箱にぎゅうぎゅうに詰め込まれた人間が、同じリズムで揺れる。右後ろから、頭も脇も脚まで誰かの体がくっ付いている。人と人ってこんなにピッタリ重なる…

たましいの場所 ( 早川義夫 )

何年も前、好きなブログに紹介されていたので本屋に探しに行った。斉藤和義の絶賛帯が巻かれていて、よけいに読みたくなった。それからずっと寝室に置いている。私は人の言動にすぐグルグル巻きになるので、そんな日はこの本を開く。 本当のお金持ちは「僕は…

マザーウォーター

オフの日は、たまにDVDを観る。『マザーウォーター』は、『かもめ食堂』『めがね』『プール』…などのシリーズ。このゆっくり感に慣れない頃は、観ながら、次の台詞を待ったり次の動作を急いたりしていたけれど、もうそれも無くなった。上手いのだけど下手な…

くじけないで( 柴田トヨ )

この本に出逢ったのは、父を初めて連れて行ったデイサービスの部屋。七年前、父が七十二歳のとき、母を亡くしたショックから気持ちが病んでしまった。まず、お風呂に入らなくなった。人は本当にこんなに汚れるんだと感じた。どんなに頼んでも泣いても、入っ…

杜鵑草( 桑田佳祐 )

タイトルのホトトギスは、鳥ではなく草の名前だそうだ。 最近は、道ならぬ恋を見つけると叩き出して市中引き回しの刑にする風潮がある。皆んなで目くじらを立てて責め上げる。確かにいけないことではあるけれど、既婚でも未婚でも、ベッドを共にするのは「か…