not too late

音楽と本と映画と日々⑅︎◡̈︎*

女という生きもの(益田ミリ)

タイトルに惹かれて買ってみた。
みうらじゅんクドカンを読んだ後だし、スルスルと読めそうなものを選んだつもりだった。
でも、実際読んでみると、とても真摯な本だった。


文庫のあとがきに

「たんたんと書くことでしか放出できぬ憤りがあったのだろう。久しぶりにエッセイを読み返し、そう思った。」


著者ご本人が、そう書いてある。


母になる人生とならない人生を、思い惑う時期ということは、読みながらひしひしと感じられた。
その惑いは、母になった私には計り知れない。 ただ、母になったから私は女なんだと自覚したことは一度もない。

 

しかも、私くらいの年齢になると、男も女も超えられる。「人」になる。何を持っているかじゃなく、どんな佇まいか。それだけだ。

 

生理があるから、乳房が有るからから、子宮が在るから、化粧をするから、美人だから、モテるから女じゃない。


意地悪で、お節介で、嫉妬深くて、自信が無くて。
柔らかくて、あったかくて、強くてかわいくて。

そんな、それぞれの「女」で居れば良いんじゃないかな。

 

 

 

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