not too late

音楽と本と映画と日々⑅︎◡̈︎*

フリーズドライ(ササキアイ)

アイさんの文章に出会ったのは二年前の春、Twitter(X)の「おすすめ」に流れてきた。

100文字ほどの呟きが自分の琴線に触れて、うわあ…と固まってしまった。

SNSの文章が好みで気になった人は大抵エッセイを書いていらして、リンクから読みに行くと、益々好きになった。


彼女の文章はわかりやすく比喩も素敵で締めがスッキリしている。
内容も落ち着いていて少し辛辣で好み。

 

ある日の呟きに、何者にもなれなかった自分のモヤモヤな気持ちを書いていらした。慌しく過ぎた人生の残りをどう生きようかという岐路に立ったときの希望や焦燥。私もアイさんの年齢の頃、一番それを感じていた。彼女の言葉は、時に、自分の表現できない感情を代弁してくれる。

 

そんなエッセイ達がZINEで本になった。

文章はもちろん写真もタイトルも装丁にも彼女の魅力が凝縮されている。たくさん用意された本は瞬く間に完売したそうだ。彼女のファンの多さを改めて知ることが出来た。

 

私も慣れないネットショップで注文。

手元に届いたとき、なんだか胸がいっぱいになってしまった。

お目にかかったこともなければ浅い月日しか知り合っていない彼女の冊子に、自分の持ち得なかった才能と勇気を少し分けてもらったような錯覚に浸った。

 

今日も勝手な想像をしながら、本やスマホで色々な人達の文章や写真を楽しむ。心の中を少し吐露している皆んなは、どこかで普通の顔をして暮らしているんだね。

それが人生のおもしろさ。

アイさんがこれから、ますますご活躍されますよう。順風をたくさん味方につけて、逆風など物ともせずお進みください。

燃やせ、燃やせ。笑

 

 

 

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