好きな本屋で見つけた古書。
開いたそれぞれのページに、短い文章が書かれてある。
言葉のこと。
感情のこと。
いろいろ。
買って帰って、時々、パッと開いて読む。
その時々の自分の気持ちや生活に、すーっと入ってきて、なるほどなぁ…とか、ほぉほぉ…とか、そうかなぁ…とか、一人で相槌を打つ。
そんなことをしながら半年ほど経ち、前置きを読んで初めてこれがビブリオマンシー本だと知った。
ビブリオマンシー本とは、パッと開いたページに今の自分とむすびつく言葉を見つける古くからある占い本のこと。
占いを、好きな人と嫌いな人がいる。
私は、結構好き。
当たる当たらないより、偶然見えるものがあるから面白い。
大きな問題を抱えている時も、なんだかハッキリわからないけれどモヤモヤが止まらない時も、元気が出なくて困っている時も、自分の嫌なところが余計に嫌になる時も、占いに抜け道や答えが見えることがある。
この本には、押し付けない励ましや癒しや気づきが隠れている。
いつかまたね、っていうのは
そんなにあやふやなことでもありません。
約束でも拘束でもありませんが、
ウソでもありません。
今日もパッと開くと、あの日の光景が思い出されて少しだけ希望を感じた。
イラストも、好み。