not too late

音楽と本と映画と日々⑅︎◡̈︎*

相談の森(燃え殻)

誰でも、一度は悩み事を人に相談したことがあると思う。

そしてきっと、一度は人から相談されたこともあるはず。

 

私は相談されるのがとても苦手。

話を聞いたら、まずアタマが真っ白になる。

何を言ってあげれば良いのか思いつかない。

相談された自分の方が、モヤモヤといつまでも考えてしまう。

 

燃え殻さんの『相談の森』は、文春オンラインの人気連載「燃え殻さんに聞いてみた。」を書籍化したもの。

燃え殻さんて、数々の相談にどんな対応をしているのかとても興味が湧いて注文してみた。

 

その返答は、ありきたりでなく、かと言って奇をてらうものでもない。

寄り添い過ぎず突き放さず、きっと、たくさん考え何度も書き直して、相談相手の気持ちが一番楽になれる言葉を探したのだろう。

 

受け応え一つひとつを読むたび、あたたかくて泣けそうになるのは、たぶん、読んでいる自分の中に潜在している我慢や不安や自責に触れてしまうからかもしれない。


もし、今後また誰かから相談されたら、こんな風に応えられなくても、少し言葉を見つけられそうな気がする。

 

それよりも、私が燃え殻さんに相談したくなってくる。

小さな喫茶店で、コーヒーカップを持ちながら穏やかな時間を共有できそうな…

そんな一冊。

 

 

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