NHKで、18祭という番組を観た。
あいみょんと一緒にステージに立ちたい日本全国の18才世代が、メッセージを動画で送る。
あいみょんがそれを一つひとつ観て曲を作り、応募した1000人と共に歌う。
コロナ禍のため、農業高校の実習が出来ない男子たち。このままでは将来を絶たれると、自ら農家に行ってお手伝いをさせてもらう。
幼い頃からキャビンアテンダントに憧れていた女子。その夢を実現させるために小学校から努力を続けてきたのに、コロナ禍で採用無し。涙を流しながら途方に暮れている。
沖縄から都会に就職したものの馴染めなくて帰郷。地元でいろいろなアルバイトをしながら生活している女子。宙ぶらりんの自分、これから先の不安を抱えたまま一生懸命働いている。
自分が生まれた性別とは違うことに気づいた男子。長い間家族に言えず苦しみ、ようやく母親に告白したけれど認められなかった。それでも諦めず、これから少しずつ理解してもらうと話していた。
他たくさんのアラウンド18達の動画を見ながらあいみょんは涙を堪えられず、頷きながら応えながら出来た曲が『双葉』。
私もその番組を観て、忘れていたことを思い出した。
歳を取ると、若さはキラキラ輝く宝石にしか見えなくなり、それ故の苦悩もあることを忘れてしまう。若いんだから良いじゃない、若ければ何でも出来るよと安易に言いたくなるけどそうじゃない。
自分だって、そうじゃなかった。
苦しかったんだ。
そして、歳を取った今だって楽しくもあり苦しくもある。
人生ってそういうものなのに。
でもね。
18才には未来がある。
どこに着地してもまたいつか飛べる。
誰かの笑顔のためにあなたは生まれてきたのだから。
悲しみなんかは
気づけば雨になる
心耕し 花が咲くまで
可愛く揺れなよ 双葉