好きな雑誌は?と訊かれたら、一番に思い浮かぶのがジゼル。
でも、これが、年齢のギャップが大き過ぎてなかなか言えない。
だからこっそり毎号買っている。リビングに置いていると、娘たちが喜んで見る。
先ず、表紙が好き。
写真が良い。透明感のある色彩と光。フォトグラファーは生田昌士さんというらしい。
記事はほとんど洋服と小物で、どれも好みで何度見ても飽きない。
年齢が増えると、ある日突然、馴染んでいたはずの服がしっくりこなくなる。
昨年は黒が良かったのに、今年はキツく見える。
昨年は白が淋しかったのに、今年は映える。
昨年はベージュが綺麗だったのに、今年はくすんでしまう。
昨年は何度も穿いたグリーンのパンツが、今年はだらしない。
昨年は組み合わせが難しかったマキシスカートが、今年はどれにでも合う。
なんてことが起きる。
加齢って辛いこともあるけど、ちょっとおもしろい。
年々変化しながら生きてるんだなぁ、なんて思いながら鏡の前に立つ。
今日も、アレやコレや小さな用事を追いかけながら時間は過ぎる。
あっという間の一日の中で、コーヒーを淹れてジゼルの時間。
ひとときの至極。
単純かな。