冬の寒さは好きじゃないので、師走に入ってもなんとなく緩い気候はありがたい。
日々の反省は、午前中の時間の使い方。
6時に起きて、8時過ぎには家族を送り出す。その間に、食事を作り、食べた食器を洗い洗濯機のスイッチも入れる。
一人になったそこからがイケナイ。本とスマホと新聞がイケナイ。手帳もイケナイ。
洗いあがった洗濯物を干している途中で本を読む。
散らかった部屋を片付けているはずなのに、思いついてスマホを見る。
化粧をする手を止めて立ち上がり、カレンダーと手帳を合わせ見る。
もう11時。
仕事のメールの返信を書く。そうそう、あの部屋の窓を開けておかなくては。
そうそう、髪を巻かなきゃ外へも出られない。
友人から電話で長い愚痴を聞く。くるしい。
別の友人から映画に誘われる。うれしい。
そして正午。だめだわ。
近くの書店で、『IN/SECTS』という本に出合った。
小さくて薄い本にしてはちょっと高価だなと感じたけれど、これがとても興味深い。
How To Make a 'good shop'が、ギッシリ詰まっている。
「いいお店」って何だろう。
お皿の上だけ、商品だけ、つまり結果だけを求めて店を訪れるよりも、きっと有意義な時間になるんじゃないだろうかと
本を置いて、もう一度返信メールを開ける。
さっき急いで書いた四角四面の文面を、すこーしやわらかく書き換えよう。
相手の人のお顔を想像しながら…と、思い直せるようなmagazine。