not too late

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かんがえる子ども (安野光雅)

ランドセル商戦がピークだそうだ。

GPS付きや、端末タブレット収納機能。2011年度から実施された「脱ゆとり教育」による教科書や教科の増加で、ランドセルも大型化しているらしい。

詰め込み教育から、ゆとり教育、やっぱり脱ゆとり。

なんだかなぁ…と思ってしまう。

 

『かんがえる子ども』という本を見つけた。著者の安野光雅さんは、絵本作家。

 

この頃の天気予報は、「雨になるおそれがあるので、傘を持ってお出かけになる方がいいでしょう」などと、天気予報以外のこともいいます。

サービスのつもりでいってるのだと思いますが、これは、ほんとうは自分で考えることです。

 

そうして、傘を持って出て雨が降らなかったら天気予報に文句を言ったりする。

現代は、数多の情報が溢れていて、私たちは他にもたくさん"考えなくてもすむようになっていること"がある。

誰々がそう言ってた。何々にそう書いてあった。学校でそう習った。そう答えたら大人が喜ぶ、褒めてもらえる。だから、皆がそう答えて丸くおさまる。

 

むかし、高校三年のとき、大学に行きたいと両親に頼んだら、母に

「大学に行って、何になるの?」

と聞かれたことがある。返答に困っていると、父が

「大学は、何かになるために行くんじゃない。考えるために行くんだ」

と言ってくれたのを思い出す。

 

子どもには、たくさん考えて色んな答えを見つけてほしい。

大人も日々、たくさん考えながら暮らしたい。

そうすると、豊かになるんじゃないかな。心も、からだも。

 

 

 

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