何年経っても手離したくないアルバムがいくつかある。
そのうちの一つが、奥田民生の『股旅』。
日々の生活から離れて旅をするのは、人の憧れ。
見たいもの、聞きたいこと、感じたいもの、食べたいもの、逢いたい人、喋りたい、体験したい憧れ。
道祖神の招きにあひてとるものてにつかず…
と、昔の人も書いている。
久しぶりに二泊の旅が出来た。
それは、子育てや介護が楽になったからでもあるし、歳をとって少しだけ放っておいてもらえるようになったからかもしれない。
同行した友と、旅先の優しさに心あたためて嬉しい旅になった。
最近、"繰り返す暮らしの中で小さな楽しみを見つけるのが素敵" という傾向がある。
毎日を丁寧に暮らそう、慈しみを持って生きよう。
それはとても大切なこと。
でも、やっぱり私は我儘なのだろう。
どけどけどけそこどけ
なのだ。
さすらいもしないで このまま死なねえぞ
なのだ。
まだまだ楽しみ方がわからない。体力も行動力も足りない。
いつかはもっと自由に、一人旅をしたいな。