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本覚坊遺文 ( 井上靖 )

初めての電子書籍は、井上靖の『本覚坊遺文』にしてみた。

先ず、支払い方法から悩んだ。私は昔人間なので、クレジットカード購入で二の足を踏む。ニ、三日経った頃、コンビニでアマゾンギフトカードを見つけた。

これなら、カード番号を入力しなくても本が買える。早速実行。

 

本覚坊は、千利休の弟子の一人。利休が秀吉に切腹させられた理由は、今だ謎らしい。

私は歴史も茶道も分からないし、侘び茶や茶の湯も知らない。だから、読んでみたくなったのだけど、本覚坊の遺文が実在するかどうかも謎らしく、井上靖が利休を書くのに、本覚坊の目線からしたためたようだ。

 

とにかく、文章が美しい。ああ、日本語ってこんなに趣深くて心静まるものなんだとわかる。時にはこういう言葉に触れて、自国文化の良さを思い出したり、自分自身の在り方を見つめることは大切だなぁと感じる。

私達は外国語をたくさん使うけれど、日本語でもっと上手く言い表わせるようになれるといい。オリンピックの中継だって「アメイジング!」より素敵な日本語があるような気がする。

 

それにしても電子書籍って便利。スマホで読めば荷物も減る。指一本で開く。わからない言葉はすぐ辞書が使える。読めない漢字も調べられる。何度閉じても、読みかけのページが現れる。メモもとれて、コピーも出来る。

 

それでもやっぱり、私は紙の書籍を買うのを止めないと思う。

本屋さんの楽しさって、格別だものね。

 

 

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