ボブ・ディランの『fallen angels』を聴いていると、何故だか懐かしさを覚える。
たとえば「Skylark」などは、1942年の曲。親の親の世代だろうか。
それが、今も演奏され続け、歌い継がれているのだから素晴らしい。
ジャズスタンダードナンバーと呼ばれる曲は、当時を知らない人でも聴いたことはある。いつ何処でなのか、具体的な記憶は無いけれど。
ピアニストの島健さんのインタビュー記事が興味深い。
実は「J-POP」と呼ばれる以前の歌謡曲は、アメリカから入ってきたジャズの影響が相当強いんです。服部良一さん(昭和時代に活躍した、作曲 / 編曲家。代表曲に"東京ブギウギ"など)とかもそうですけど、アレンジもジャズっぽいし、ザ・ピーナッツとかも、後ろで演奏しているのがビッグバンドだったりするので、かなりジャズの要素がありましたよね。
そうなのよねぇ…。
確かに、あの世代の歌謡曲にはジャズの匂いがあった。子どもの頃、毎日テレビや有線から聞こえてきたメロディーや歌声。中尾ミエだとか、いしだあゆみも美空ひばりも勿論。
『fallen angels』の曲達と歌謡曲がどこかで繋がっているとすれば、その演奏やアレンジに郷愁を覚えるのは当然なのかもしれない。
今日は、昼に一つ仕事。休憩して夜に二つ。
合間に、小さなガレージで空を見上げる。
雲ひとつ無い高い空。
スカイラーク…
つい口遊みながら、洗濯物を取り込んだ。