まだまだ暑い十月。
夏の名残が消えないけれど、稲穂はちゃんと頭を垂れて風に揺れている。
秋なのかな…と思ったら、南佳孝の『冒険王』が聴きたくなる。
1984年にリリースされたアルバム。
今日は、少し遠くまで車を運転した。
一年に五回ほど通るその農道が、私は好き。
山と、田圃と、川と、空しかない。
緑と、金色と、青と白の景色の中をゆらゆら走る。
柔らかなシャドウ 瞳閉じれば
あの頃のままの君が首をかしげる
運転席の窓を開けて、少し風を入れてみる。
なんだか、最近、忙しくて困る。
おかしくないかな、こんなに時間ばかり数えて一日が終わるなんて。
楽になれる工夫をしなきゃ、体だけじゃなく心もカチカチになってしまう。
君を愛してる わかるだろう
もしも帰れなくても 泣かないでくれよ
めんどくさいものをすべて放り出してしまいたいね。
少しずつ、少しずつ。
身軽になって、いつか、空に帰れるように。