not too late

音楽と本と映画と日々⑅︎◡̈︎*

みなと( スピッツ)

春が少しずつ近づくと、なんだかスピッツが聴きたくなる。

『春の歌』や『チェリー』はもちろん、『ロビンソン』『渚』…

青い車』『ホタル』『水色の街』…それぞれの曲に季節があって、想い出がある。

そして、最近、よく口遊む『みなと』。

 

もう会えなくなった君に会いたくて、今日も港に佇み歌を唄う。

とてもせつないけれど、少し前を向ける曲。

 

「胃瘻はしますかしませんか」

「経鼻栄養を付けますか付けませんか」

「中心静脈点滴はしますかしませんか」

「輸血をしますかしませんか」

 

ここ四ヶ月ほど、そんな選択を次から次へと余儀なくされて、アタマがいっぱいいっぱいになってしまう。それでも、父はニコッと笑う。

 

  勇気が出ない時もあり そして僕は港にいる

  消えそうな綿雲の意味を考える…

 

きっと、今生きている大半の人が、大切な人を失っている。

自分もいつか消えていく日まで、出来るならたくさん笑って過ごしたいね。

 

 

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