日本の曲も外国の曲も、ちょうど世代が重なるのでアタマやカラダに馴染んでいるのかもしれない。世代が重なると言っても私が子どもだった頃。
母の小料理屋の有線から耳に入ってきた曲たち。一人で留守番していた四畳半の小さなテレビから流れていた歌謡曲。
先週の選曲は日本の歌謡曲。
有名な曲も、少しマイナーなものも、聴けば思い出す。そして、父がいて母がいて、叔母がいて従兄弟がいて、隣のお姉さんや喫茶店のマスターやスナックのママさん達と大笑いしていたあの頃がよみがえる。
さいきん、こういう曲は「懐メロ」以前のものになったんじゃないかしら。それを歌える自分はもう完璧なおばーちゃんになったわけだ。
だから、話題にするのもちょっと恥ずかしかったりする。
でもね。たまに聴くと歌詞もメロディーもほんとに良く出来ているなあと感心する。音楽的なことは知らないけれど、大人になると改めて素晴らしい作品だとわかる。
こういう曲を人生の終わりに聴きながら、なんだかんだあっても良い人生だったなーなんて。
笑って逝けたら、私は幸せだな。