『娘心にブルースを』を思い出させてくれた方があり、再読。
再々読だっけかな。笑
著者は言わずと知れたサザンオールスターズのメンバーであり、桑田佳祐の奥さん。
そんな彼女が1998年の四十一歳の時に書いたエッセイ。
"天婦羅屋の娘"から"生まれ変わったら"まで、嬉しいことも失敗もせつなさも迷いも、原坊がすぐそこでお喋りしてくれているように綴られている。
彼女は、私にとってwinnerの象徴。
好きな人と結ばれて、好きな仕事をして、それが成功している。
でも、原坊がいつもニコニコしているのは、そんな恵まれた人生だからじゃなくて、生来持っている天使みたいな性格に拠る気がする。
だから、憧れとか、やっかみとか、そんな感情を擦りもしない逸脱した存在なのだ。
先日、桑田さんがラジオでゲストの原坊を紹介するとき
"サザンオールスターズの守護神"
と呼んでいた。
あー、まさにそれなんだろうと誰もが納得できる。
もっと前、桑田さんがライブに行きたくない朝、原坊があの笑顔で
「みんな待ってるよ」
と声をかけてくれて、立ち上がれたそうだ。
いいな、いいな、そんな女性になりたいな。
ちょっとだけ自分を反省できるエッセイ。
恋するのなら瞳で語れるような…
そうか、winnerは、そんな女性に愛されてる桑田さんなんだね。