not too late

音楽と本と映画と日々⑅︎◡̈︎*

娘心にブルースを (原由子)

『娘心にブルースを』を思い出させてくれた方があり、再読。
再々読だっけかな。笑

 

著者は言わずと知れたサザンオールスターズのメンバーであり、桑田佳祐の奥さん。

 

そんな彼女が1998年の四十一歳の時に書いたエッセイ。

"天婦羅屋の娘"から"生まれ変わったら"まで、嬉しいことも失敗もせつなさも迷いも、原坊がすぐそこでお喋りしてくれているように綴られている。

 

彼女は、私にとってwinnerの象徴。

好きな人と結ばれて、好きな仕事をして、それが成功している。

でも、原坊がいつもニコニコしているのは、そんな恵まれた人生だからじゃなくて、生来持っている天使みたいな性格に拠る気がする。

だから、憧れとか、やっかみとか、そんな感情を擦りもしない逸脱した存在なのだ。

 

先日、桑田さんがラジオでゲストの原坊を紹介するとき

"サザンオールスターズの守護神"

と呼んでいた。

あー、まさにそれなんだろうと誰もが納得できる。

 

もっと前、桑田さんがライブに行きたくない朝、原坊があの笑顔で

「みんな待ってるよ」

と声をかけてくれて、立ち上がれたそうだ。

 

いいな、いいな、そんな女性になりたいな。

ちょっとだけ自分を反省できるエッセイ。

 

恋するのなら瞳で語れるような…

そうか、winnerは、そんな女性に愛されてる桑田さんなんだね。

 

 

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