not too late

音楽と本と映画と日々⑅︎◡̈︎*

日日是好日(森下典子)

最近、めっきり忘れ物が増えた。

ここ一月半ほど、いつもと違う生活をしているので余計かもしれない。

どんなに確認しても、見直しても、落ち着いてみても、一日に必ず一つ忘れ物をする。

気をつければ気をつけるほど、ああまた忘れたと落ち込む。

落ち込んでいると、娘に

「お母さん、次のことばかり考えてるでしょ」

と、言われてハッとする。

そうだ。何かをやりながら、これが終わったらあれをしようと考えている。あれをやっていたら、それも目に入ってそれをして、あれを途中止めしていたことに気づく。

あれこれそれ、あれこれそれ、とくるくる回っている。

 

そんな合間に、友人が一冊の文庫本を薦めてくれた。

森下典子さんの『日日是好日』。

とても面白くて一日で読めたよと聞いて、借りて帰った。

 

著者がお茶を習い始めて、長い年月の中で得たもの。得ようと思わず得ていたこと。

一期一会ということ。

今を味わうということ。

雨の日は雨を聴くこと。

本物の自由。沈黙の熱さ。学び。気付き。育てるということ。

 

なるほどなぁ…

読みながら、

「少し立ち止まってみれば?」

と、そっと声をかけられたような気がした。

なかなか落ち着けないけれど、この本に出合ったことも一期一会。

生きるって、濃いね。

 

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