雨を降らせながら、春が近づいてくる。
ゆっくりと嬉しそうに、花がほころび鳥が囀る。
細いかげは人文字…
ほんわりと白い陽光の中を運転しながら、大瀧詠一の『スピーチバルーン』を口遊む。
君は春の客船 冬の港見てるだけ…
言いそびれた白抜きの言葉が、人生にはいくつかある。
なぜあの時言えなかったんだろう、言わなかったんだろうってこと。
少しの後悔も相俟って何かの折に思い出すことがある。
もう二度と言えない人だったら、そんな時、ちょっと泣きそうになるね。
仕事が一区切りするのも今の季節。
小さな日々は364苦しくて、1嬉しい。
そんな一日が364をすべて消してくれる。
だけど、その一日が確実ではないから、たくさん力を注いで力をもらう。
今年はいつになく連休も取れそう。
のんびりと、春の海でも見に行こうかしら。