お気に入りのブログがいくつかあって、更新を楽しみにしている。
中でも『…しょうがないにぃ〜』は、十年以上読み続けている。
時々ものすごくツボな記事がある。そして、その本やアルバムをすぐ注文して読んだり聴いたりする。
中島らもの『恋は底ぢから』もそのうちの一つ。
http://blog.livedoor.jp/leitch/archives/52280119.html
(ブログ『…しょうがないにぃ〜』の記事「恋の言葉」)
この本を読んでみると、みうらじゅんとかクドカンとか早川義夫とかを連想したけれど、考えてみれば、それらもこのブログで知った。
それらは、クスッと笑えるだけじゃなく、不意にものすごく納得できることが書かれてあるから面白い。著者の他人とは違う思想が魅力なのに、どこか寄り添いたくなるような親近感が湧く。
きっと自分の中にも、同じような穴ボコや嗜好や、譲れないものがあるのだろう。
『恋は底ぢから』では、著者の恋愛観や人生観や仕事観がオモシロイ話の中に感じられる。ぶっと吹き出して、後でちょっとせつなくなるような繊細さがある。
恋愛は日常に対して垂直に立っている
アクセサリーで身を飾るというのは、少しだけ自分を「失ってみせる」ということである
もし誰かを愛していないとしたら、結局僕は「いない」のだ…
愉しい本を読んでいると、スマホが行方不明になる。
煩わしいことを忘れ読み耽り、読了後にはなんだかわからないパワーを感じたりするから不思議。