最近また、このアルバムが聴きたくなって。
と言うより、大滝詠一の声が聴きたくなって。
よく見ると2016年3月21日のリリース。ああ、ちょうど今くらいの季節だったんだと納得する。陽光とか風とか空の色とか、そういうもので、同じ頃聴いていたアルバムを思い出すことがよくある。
『DEBUT AGAIN』は、セルフカバーアルバム。
どれも聴いたことのある、懐かしく馴染み深い曲ばかり。
もちろん、ラッツ&スターの「Tシャツに口紅」はせつなくて好きだし、薬師丸ひろ子の「すこしだけ やさしく」には吸い込まれるような魅力があるし、松田聖子の「風立ちぬ」、多数のアーティストがカバーした「夢で逢えたら」は名曲。
でも、大滝詠一が歌うと、その曲の良さが改めてわかる。ああ、この曲ってこんなに素敵なんだと思わせられる。
ここ数日、ほんわりと霞んだ晴天が続く。桜も咲き始めて、なんとなく嬉しかったりせつなかったり。
今日は父から離れて、桜並木を散歩でもしようかな。
花の下で聴く大滝詠一の「夢で逢えたら」は、きっと格別だろう。