『パーマネント野ばら』で、西原理恵子さんを知った。
最初はちょっと衝撃だったけれど、漫画やエッセイなどを何冊か読むうち、その深い慈愛と説得力に惹かれた。
幼い頃の極貧と、そこから自分の力で脱出した根性と、だからこその優しさ。
この本も以前読んだというのに、文庫本になってもう一度読みたくなった。
熟年交際の基本は、お互いが自立していることだと書かれている。
籍は入れない。
一生懸命仕事して時々好きな人と過ごす。
相手が嫌がることをしない言わない。
どうしても解せない時は、相手を日本語が上手な回教徒だと思えって。
「日本語上手ですね〜」
って褒めてやってください。そうすれば、自分も腹が立たない。
歴代の女性達が角をとってくれた男と、同じように少ーし丸くなった女と。
先が短いから許せる気持ち。
今日が大切だから笑い合える関係。
若い時には出来なかった、そんな有限の恋ができるといいな。