not too late

音楽と本と映画と日々⑅︎◡̈︎*

book

心に響く言葉、との出合い

好きな雑誌の一つ、&Premium の4月号は『心に響く言葉、との出合い』。 買って帰ってテーブルに置いていたら、娘が見つけて開いていた。 「おかあさん、こういうの、好きよねー」 と、笑う。 そうかもしれない。 言葉に心打たれたり、言葉で突然泣けたり、言…

一切なりゆき (樹木希林)

本屋の中を歩いていると、樹木希林さんの言葉を集めたものが出ていた。 先日お亡くなりになったのに、早いなぁと思う。 いろんなメディアが彼女の言葉を取り上げ、それは様々な人たちの胸を打ち夫々の人生を顧みるきっかけとなった。 私は意地悪なのだろう。…

キオミ (内田春菊)

山田詠美の話をしたら、その人が、内田春菊の『キオミ』をおしえてくれた。 早速、買って読んでみた。 なんだろう。そこに書かれている頃の感覚を覚えているようないないような。 読み終えて、おしえてくれた人とまた話したら、彼はこの本を二十年以上前に読…

120%COOOL (山田詠美)

休日の朝、一人で山田詠美の『120%COOOL』を読む。 止まず湧き出てくる美しい言葉にため息が漏れる。 お昼は友人に誘われてランチ。 経済や歴史を好きな彼女が、最近読んだ本の話を聞かせてくれる。 「貴女は最近何を読んでるの」 と訊かれて、120%COOOLと答…

でーれーガールズ (原田マハ)

年末年始は、皆の笑い声やお喋りをBGMに、ただただ動いてやるべきことをする。 私も皆とのんびり遊んでいたいけど、なかなかそうはいかない。 今年はいつになく、不穏な出来事もあり、気持ちに少し傷が出来た。 そんなお正月三が日が終わり、ようやく一人に…

IN/SECTS magazine

冬の寒さは好きじゃないので、師走に入ってもなんとなく緩い気候はありがたい。 日々の反省は、午前中の時間の使い方。 6時に起きて、8時過ぎには家族を送り出す。その間に、食事を作り、食べた食器を洗い洗濯機のスイッチも入れる。 一人になったそこからが…

日本の女(向田邦子)

先日、初めて"焼き鳥屋"へ行った。 夜に仕事を持っていると、夜に出かけられない。 なんとなく出難く、しかもお酒を飲まないので余計に機会も無い。 だから、焼き鳥屋も初めて。 そのカウンター席で、黒い厚みのある角皿に焼きたてを置いてくれる。 熱い熱い…

4 Unique Girls

山田詠美の小説はいくつか読んでいても、エッセイはあまり読んだことがない。 『4 Unique Girls』は、ある女性誌の巻頭連載エッセイをまとめたもの。 こんな形で"山田詠美ソウル"を堪能できるなんて思わなかった。しかも、この年齢になったそのアタマの中を…

サヨナラ、学校化社会 (上野千鶴子)

もう二十五年間同じ仕事をしているけれど、やりながらいつも疑問ばかり感じている。 仕事の時の自分の言動が、自分の考え方に合っていないのがわかる。 それでも、決められた社会のルールに乗らなければ仕事の目的が果たせないので、違和感との折り合いをつ…

かんがえる子ども (安野光雅)

ランドセル商戦がピークだそうだ。 GPS付きや、端末タブレット収納機能。2011年度から実施された「脱ゆとり教育」による教科書や教科の増加で、ランドセルも大型化しているらしい。 詰め込み教育から、ゆとり教育、やっぱり脱ゆとり。 なんだかなぁ…と思って…

日本の小さな本屋さん (和氣正幸)

前回の記事に書いた"読みたい本が見つかる小さな本屋さん"が、大きな本屋に並べられた『日本の小さな本屋さん』の中に掲載されていた。 和氣正幸さんというライターが、小さな本屋の魅力を伝える「BOOKSHOP LOVER」という活動の一つとして発行した本。 全国…

必要な言葉 ( 谷川俊太郎 )

四年ほど前、本屋で読みたい本が探せなくなっていた。 探せないというか、見つけられない。 何かは読みたいのに、どれを見ても買って帰ろうと思えない。 家にも、読んでいない本がいくつかあるので、それを開いてみるのだけど、どうも興味がわかない。 そし…

パンプルムース!( 江國香織 文 いわさきちひろ 絵)

好きな本屋さんで、『パンプルムース!』という素敵な本を見つけた。 いわさきちひろの絵と、江國香織の文。 すみれ あなたにもおばあちゃんがいる? よのなかには たくさんおばあちゃんがいるものね 私には、四人のおばあちゃんがいた。 父の実母と養母、母…

マディソン郡の橋 (ロバート・ジェームズ・ウォラー)

何年も前にこの映画を観て、その後、原作を読んだ。 原作は映画より静かで強烈だった。 ふたりのことは事実だから、取材すればもっと色んなことが明らかになるだろう。 でも、どんなに詳細が分かってもお互いの心の中は計り知れない。 ただ、ちょっと感じた…

アイネクライネナハトムジーク( 伊坂幸太郎 )

本屋の平置きで目にしたタイトル。アイネクライネナハトムジークって、曲名だよねぇ…モーツァルトだったか。でも、斉藤和義にもアイネクライネという曲がある。 あとがきを読んで、この小説は、伊坂幸太郎が斉藤和義のファンであることが執筆のきっかけと書…

人生エロエロ(みうらじゅん)

みうらじゅんの著書は、『どうして人はキスしたくなるんだろう⁈』以来二冊目。 これは、エロエロに関するエッセイで、一つひとつの始まりに 「人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた」 という前置きがあり、そこから話が広がる。 たぶん、人は皆こころ…

7日間で自己肯定感をあげる方法 ( 根本裕幸 )

たまたま娘と休日が同じになったので、二人で少し遠出をしてみた。 とは言っても、特急電車で40分。小さな町の駅に新しく出来た図書館。 狭いながらもスタバとTSUTAYAが入って居心地がいい。 カフェラテやシトラスティーをちびちび飲みながら、4時間半で4冊…

苦味( ビター )を少々 399のアフォリズム( 田辺聖子 )

アフォリズム( aphorism )を日本語にすると、格言とか名言。 三省堂 大辞林によれば、「簡潔な表現で人生・社会などの機微をうまく言い表した言葉や文。」となる。 この本は、田辺聖子の著書から、399個のアフォリズムを集めたもの。 偉人、著名人、作家など…

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (西原理恵子)

こんな歳になって、ようやく「お金」に向き合い始めた。 母は、十五歳で故郷を離れ、海千山千。沢山の苦労を乗り越えてきた強い人。 その母に私はいつも 「あんたは欲が無い」 と、嘆かれ、叱咤され呆れられ守られてきたのだと思う。 亡くなる数日前、 「こ…

フランス人が「小さなバッグ」で出かける理由(デブラ・オリヴィエ)

バッグを替えた。私の場合、バッグはブランドにこだわりが無く、一目惚れで買う。 今回買ったものは、好きなスタイリストさんのプロデュースで、岡山の革職人さんが作ったもの。MINI BOOK BAG という名の通り、小ぶりで使い勝手良く美しい佇まいが嬉しい。 …

恋は底ぢから (中島らも)

お気に入りのブログがいくつかあって、更新を楽しみにしている。 中でも『…しょうがないにぃ〜』は、十年以上読み続けている。 時々ものすごくツボな記事がある。そして、その本やアルバムをすぐ注文して読んだり聴いたりする。 中島らもの『恋は底ぢから』…

浅田次郎

まだ夢の中にいるような日々。 目を醒ませるために、とりあえず美容院に行ってみる。 そこで開いた雑誌に、浅田次郎のインタビュー記事があった。 一時、浅田次郎の作品をたくさん読んだなぁと思い出す。 『壬生義士伝』、『プリズン・ホテル』春夏秋冬四巻…

泣くなら、ひとり( 壇蜜 )

三ヶ月に一度くらい、家に一人の夜がある。 初めは恐かったけど、今はとても楽しい。 今夜も久しぶりに一人だとわかったので、DVDを借りてくることにした。 前から気になっていた古い古い映画に決めた。 朝食のとき、娘が、「そういえば、おばあちゃん、最近…

本覚坊遺文 ( 井上靖 )

初めての電子書籍は、井上靖の『本覚坊遺文』にしてみた。 先ず、支払い方法から悩んだ。私は昔人間なので、クレジットカード購入で二の足を踏む。ニ、三日経った頃、コンビニでアマゾンギフトカードを見つけた。 これなら、カード番号を入力しなくても本が…

いいとこ取り!熟年交際のススメ( 西原理恵子)

『パーマネント野ばら』で、西原理恵子さんを知った。 最初はちょっと衝撃だったけれど、漫画やエッセイなどを何冊か読むうち、その深い慈愛と説得力に惹かれた。 幼い頃の極貧と、そこから自分の力で脱出した根性と、だからこその優しさ。 この本も以前読ん…

旅上 ( 萩原朔太郎 )

看取り期に入った父は、水も食事も摂らず点滴だけでひと月、おだやかに過ごしている。 初めの頃はベッドでじっと目を開け、まばたきもせず何処かを見つめ続けていた。 そんな姿を見ていたら、ふと 瓶にさす藤の花ふさ短かければ畳のうえにとどかざりけり と…

昭和式もめない会話帖 ( 大平一枝 )

ライターの大平一枝さんが好き。 大平さんの文章に初めて逢ったのは、二十年ほど前だろうか。タレントのちはるのインテリア本だった。ちはるのセンスも写真も好みだけど、その文章にとても惹かれた。 調べてみると、大平さんの『暮らしの柄』というサイトが…

老いの道づれ( 沢村貞子 )

尽す女。貢ぐ女。それはたいてい、悪い女とされる。 果たして、ほんとうにそうなのだろうか。 沢村貞子さんのエッセイには、潔さがある。自分が惚れた人に迷いなく愛情をふりそそぐ。 お互い既婚で知り合い、二十余年後に結婚。 沢山の失敗や無念や障壁を、…

熱帯安楽椅子 ( 山田詠美 )

確かに、愛しすぎると苦しみに追いかけられるようになる。と、この本を読みながら改めて思った。相手を好きになればなるほど、その人のすべてを知りたくなる。そして、自分だけのものにしたくなるからだ。自分のものって、何だろう。そんなことは100%不可能…

最後の伝言 save the last dance for me(原田マハ)

驚いたなぁと、この短編を読みながら感じた。原田マハの『最後の伝言』は、表題『あなたは誰かの大切な人』という文庫の最初にある。 享年七十三歳のお母さんの葬儀から始まる。残されたお父さんと娘姉妹。そのお父さんとお母さんが、自分の父母に重なる。な…